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手紙好きの、自称*テガミストが書く『手紙のふりをした日記』です

柴田哲孝さんの「暗殺」の偶然と必然

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(本文引用等のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください)

拝啓、あなた様

柴田哲孝さんの「暗殺」における、偶然に関する話の続きです。
前回は、一ノ瀬さんが奥野ダムに落ちたときの偶然について書きました。
では、車に乗っていたもう一人の男、石井継男さんはどうなった?という話です。

一ノ瀬に対して、石井は不運だったとあります。
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運転席のドアが開いた。
車外に飛び出した上半身が樹木に当たった。
車内に残っていたのは胴体だけだった
●-----------------------------------------------------●


そもそも、石井さんと一ノ瀬さんが静岡まで行った目的の一つは、神和銃砲に行くことでしたよね。
その神和銃砲に行ってみると、店のシャッターが閉まっていて、人のいる気配はありませんでした。
そこの店主の勝又さんは、銃撃事件の後から行方不明なんだとか。

さあ、どこまでが偶然なのかわからなくなってきました。
勝又さんはどこにいるのでしょうね。
無事だといいのですが。
勝又さんの行方も気になります。


 

       かしこ

 

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柴田哲孝さんの「暗殺」は名前が無い人まで気になります

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(本文引用等のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください)

拝啓、あなた様

前回、柴田哲孝さんの「暗殺」に登場する人物の名前を深読みしてしまう、という日記を書きました。

ところが「暗殺」の中には名前が無い人もいるんですよね。
一ノ瀬さんを助けた消防士さんです。
消防士さんの名前は特に必要はないと思うので、普段であれば、名前が書かれていなくてもスルーするところです。
でも、わざわざ「名前はわからない」と書かれると、気になりますよねえ。

WEBで、柴田哲孝さんのインタビューを読みました。
講談社さんが運営している現代ビジネスのページです。
そこで柴田さんがおっしゃっています。
●-------------------------------------------------●
“偶然”というのは1つだけなら偶然だけど、
2つあればその偶然を怪しむべき。
3つ重なれば偶然ではなく必然ですよ。
●-------------------------------------------------●



偶然ねえ。
一ノ瀬さんが奥野ダムに落ちたときのことです。
●--------------------------------------------------●
ダムを周回する遊歩道にたまたま人がいた
●--------------------------------------------------●
とあります。
そう「たまたま」なんですよね。
つまり偶然。

そして、そのたまたま遊歩道にいた人が、たまたま消防士さんだったんですね。
その上、その消防士さんは、釣り用のLEDヘッドライトを頭に付けていて。
さらに、幸運だったのは、車はヘッドライトを点灯したまま助手席を湖面に向けて沈んでいたことだ、とあります。

偶然がいっぱいなんですけど、これ、偶然ですか、必然ですか?
この消防士さんは誰ですか?

名前の謎の深みにはまっております。
誰か助けて。

 

       かしこ

 

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柴田哲孝さんの「暗殺」は名前を深読みしてしまいます

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(本文引用等のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください)

拝啓、あなた様

柴田哲孝さんの「暗殺」に登場する人物の名前の話です。
特に前半部分に登場する人物たちの名前が気になります。
というのも、小説とは言え、前半部分は実際に起きた元総理の銃撃事件と、かなりリンクしている内容だからです。

例えば、田布施博之は、元総理の安倍晋三さんがモデルなのは明らかでしょう。
この名前は安倍元総理の出身地が山口県田布施町だという事が由来だと聞きました。
小説の中の元官房長官の原芳正とか、現総理の木田邦男など、現実の世界の政治家の名前を容易に想像できます。

同じ漢字が使われていたり、文字数や読み方が同じだったりの理由で、これはあの人のことかしら?と想像をめぐらせながら読みました。

小説の中盤で、新宿のバー「鷲は舞い降りた」の場面があります。
そこに、作家の香田義雄(こうだよしお)さんが登場します。
この方って、柴田哲孝さんご本人がモデルかしら?
香田義男さんは「下山事件と同じにおいがする」と言っている箇所から、そう思いました。
柴田哲孝さんは下山事件を下敷きにした小説を書いていらっしゃるのでね。
下山事件 暗殺者たちの夏

香田義男と柴田哲孝。
共通点は漢字の「田」が付いているところだけだけど、どうでしょうか。

というわけで、この小説は、登場人物の名前に「これって誰?」って、つい深読みしてしまうという面白さもありました。
わたしが気がついていない人物名もあると思うので、この小説を読んだ方と答え合わせをしたい気分です。

教えて、この人誰?

 

       かしこ

 

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登場人物の名前にフリガナがあるとありがたいです

拝啓、あなた様

伊坂幸太郎さんの「アイネクライネナハトムジーク」を買ってきました。
夏バージョンの限定カバーですよ~。
またまた伊坂さんコレクションが増えてうれしいです。

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「アイネクライネナハトムジーク」には、登場人物がたくさんいます。
その人物の名前を考えるだけでも大変だろうなあと思います。
以前に、伊坂さんの「クジラアタマの王様」に関するインタビューで、ネーミングについてお話されているのを読みました。
ネーミングには気をつかっていらっしゃることがよくわかりました。
NHK出版「クジラアタマの王様」インタビューはこちらです

そうそう、フリガナ。
文芸誌に載った短編で、名前の読み方がわからない人物がいたことがあります。
「高城かれん」さん。
この名字は、たかしろ?たかぎ?
ずっと謎だったのですが、数年後に単行本に収録された際には、フリガナが振ってあったのです。
謎がとけてスッキリしました。

フリガナは「たかぎかれん」さんでした。
人物名にフリガナを振ってくれるとありがたいですね。
その時に書いた日記はこちらです

 

先日読んだ、柴田哲孝さんの「暗殺」も親切でした。
その人物が最初に登場した時にフリガナが振ってあるのです。
おかげでスムーズに読み進めました。
ただ、2人だけ、フリガナを見つけることができない人がいて、ちょっとモヤっています。

この小説は、名前がすごく気になる仕掛けがあるのでね。
そういうことまで、気になってしまうのです。
わたしが見逃しているのかもしれないので、もう少し探してみます。

柴田哲孝さんの「暗殺」に出てくる人物の名前については、次の日記に書きます。


      かしこ

 

 

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夏限定カバーの「アイネクライネナハトムジーク」

拝啓、あなた様

朝早くから、蝉が大合唱しています。
テレビのニュース番組も、トップニュースが天気に関する事になる日も多いです。
きのうは暦も大暑で、まさにその通りの暑さでした。

さて、夏を楽しむ情報をひとつ見つけました!
伊坂幸太郎さんの「アイネクライネナハトムジーク」です。
夏バージョンの限定カバーが出たようです。
幻冬舎文庫様のポストはこちらです

帯にはこういう言葉が書かれています。
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人生の夏休み始まる!
明日がきっと楽しみになる魔法のような物語。
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夏休みを楽しむ魔法をかけられたいですね。
心さわかやになる物語。
さあ、今日は本屋さんに行って、この夏バージョンの文庫本を手にいれようっと!
今日も元気に過ごしましょう。

 

       かしこ

 

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梅雨が明けて夏がやってきました

拝啓、あなた様

近畿地方も梅雨が明けたそうですね。
蝉も鳴いています。
ペットボトルのお茶を持ち歩くようになりました。
日傘は必須アイテムです。
お盆休みの計画は?と聞かれるようにもなりました。

本格的な夏がやってきます。
夏を楽しめますように。

  

     かしこ

 

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柴田哲孝さんの「暗殺」の迷路から抜け出せない

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(本文引用等のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください)

拝啓、あなた様

今日も柴田 哲孝さんの「暗殺」の話が続きます。
きのうは「暗殺」のフィクションの部分をどう読み解くか、ということを日記に書きました。

その疑問のいくつかを、メモしておきたいと思います。
まず、わたしの考え過ぎ(深読みのし過ぎ)なのかもしれませんが、そこに意味があるのかないのかが気になる部分があるのです。

1.マエダ
彼の名前は、最後まで「マエダ」であり、漢字での氏名は出てこないです。
所属も役職も出てきません。
一方の「ミツイ」は「三井俊彦」って出てくるのにねえ。
「マエダ」は、現職ではないからってことで、スルーしていいですか。

 

2.松村
蓮見の部下なんだけど「何も話さない」とあります。
口をきかない、声を出さないって、何か意味があるのでしょうか。
松村って何者?って深追いする意味がありますか?
それとも、深く考えなくていいですか?


3.これらとは別に、最大の疑問は、石井は何をしたかったのか、ということです。
もし、一ノ瀬の命を狙うのが目的であれば、組織の力で、もっと単純に行動できたと思うのですが、なぜ、刑事のフリをする必要があったのでしょう。
さらに、一ノ瀬をわざわざ静岡まで連れ出す意味は何でしょうか。

いろいろと考えだすと、もしかしてこういうことかしら?
という、自分なりの結論を出したのですが、一方で考え過ぎかしらねえと、否定する自分もいます。
堂々巡りの迷路から抜け出せない「暗殺」です。

        かしこ


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