拝啓、あなた様
職場仲間での会話の中で「制服」が話題になりました。
わたしが、「郵便局員さんと間違われて、おまわりさんに声をかけられたことがある」という思い出話を口にすると、「どういうこと!?」と目を丸くされました。
以前に、制服のある会社でパート勤務をしていたときのことです。
たくさんの郵便物を発送する必要があり、わたしは女性社員さんのお手伝いで、一緒に大きな郵便局に行ったのです。
2人とも、シャツ、ベスト、スカートの制服を着ていました。
郵便局員さんに、大量の郵便物を発送する旨を伝え、しばらくロビーで待っていたときのことです。
二人組のおまわりさんが寄ってきて、わたしに声をかけてきたのです。
「〇〇はどこにありますか?」
警察の方に職務質問をされる覚えはありません。
何を質問されているのかもわかりません。
緊張が走ります。
何ですか?
わたしは何を質問されているのですか?
どうしよう、どうしよう。
あたふたあたふたしていると、急におまわりさんが「あっ、すみません」と言って、どこかへ行ってしまったのです。
は?
一体、何が起きた?
どういうこと?
すると、そばにいた社員さんが、落ち着いた声で言うのです。
「わたしたちが制服を着てるから、郵便局員さんと間違えたんじゃない?」
ああ、そういうことか。
おまわりさんは、郵便局員さんに用事があったのね。
わたしが、あわわわわと、慌てる様子を見て「あっ、これは郵便局員じゃない」と気がついたのか。
あー、びっくりした。
と言う思い出話をしたのです。
どうやら、すごく面白かったようで、職場内に、大きな笑い声が響きました。
きっと、わたしがアタフタする様子が目に浮かんだのでしょうね。
お恥ずかしい。
かしこ
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