テガミスト*Diary <紙飛行機ドットコム>

手紙好きの、自称*テガミストが書く『手紙のふりをした日記』です

忘れてしまったことを思い出すきっかけ

紙飛行機レター

拝啓、あなた様

職場でのできごとです。
わたしに頼みたいことがあると言われ、「はい、何でしょう?」と応えました。
その瞬間に、頼み事があると言った人に電話がかかってきて、話が中断されました。
しかも、その電話が少し長くなったのです。
電話が終わってから「先ほどおっしゃっていた、わたしに頼みたいことって何でしょうか?」と訊ねました。
「えーっ、何だったっけ?あれぇ、思い出せない」

数分前のことだけど、別件の話をしたことで、すっかり忘れてしまったようです。
「あれのことですか?」「こっちの件ですか?」
と、思い出せるヒントらしきものを提供するのですが、どれも違うとおっしゃいます。

結局、「思い出すのを待つ」という結論になりました。
翌日のことです。
その方が外出先から戻ってきました。
「ただいま」「おかえりなさい」の挨拶をした途端、「思い出した!」との声です。
「たった今、あなたの顔を見た途端に、頼みたいと思っていたことを思い出した」

思い出そうとしても思い出せなかったことが、そんなきっかけで思い出せるとは。
わたしの顔に何か書いてあったのかしら。
うふふふ。
それは、急を要するものではないけれど、とても大事なことでした。
思い出していただけて、よかったです。

          かしこ  

 

    
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