テガミスト*Diary <紙飛行機ドットコム>

手紙好きの、自称*テガミストが書く『手紙のふりをした日記』です

花と防犯

拝啓、あなた様

うちの近所に交番があります。
その交番の前の歩道に花壇があるのです。
この花壇。
幅が2、3メートルもあって、結構大きいのです。
その花壇がいつも手入れをされていて、見事な花が咲いています。

一体、誰が花の世話をしているのかしら?
まさか、交番の警官さんが?
いやいや、それは絶対にないでしょう。
植木鉢1個、2個ならまだしも、警官さんにあれだけの花の手入れをする時間は無いはずです。

町内会の方がしている?
うーん。
わたしも町内会のお世話係の当番が回ってきたことがあるけど、花の手入れの話は聞いたことがないわ。

自治体がやってる?
でも自治体がやってくれるなら、もっとあちこちに花壇があっていいはずよね。
交番の前だけ花壇があるというのも考えにくいわ。

近所の誰かが勝手に花を植えてる?
まさかね。
だって、歩道は私有地じゃないんだからそれはダメでしょう。

ずっと謎だったんだけど、数日前にやっと解明したのです。
町内会の回覧板がまわってきて、その中のおたよりの中で記事になっていました。
防犯ボランティアさんのメンバーであるご夫婦が、花を手入れしてくれているそうです。

そっか、防犯ボランティアさん。
だから、交番の前なのね。
納得、納得。

謎が解明しただけでもうれしかったのですが。
何ときのうは、そのご夫婦が花を手入れしていらっしゃる場面に遭遇しました。

こんにちは、と声をかけさせていただきました。
回覧板を読んだ旨を伝え、いつも花を楽しませてもらっているお礼を申し上げました。
ほんとにお花を育てるのがお好きなご様子です。
もうすぐバンジーを植えるので、また見に来てくださいね、と言ってくださいました。
はい!楽しみにしています。

何て平和でいい町なんだ!とうれしくなりました。
きっと、花を咲かせることも防犯に役立っているはずだわ!

        かしこ


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