拝啓、あなた様
「お二階へどうぞ」
そう書かれた看板を見たという話をしました。
「うん、時々そういう看板ってあるよね」
という相づちをもらいます。
「どうして、二階だけ『お』が付くのかな?」
「えっ?」
「お一階とか、お三階は無いよね」
わたしが不思議がっていると「そこが気になるんだ」と笑われました。
あはははは。
そういう、どうでもいいようなことが気になるんです。
この言葉が気になったのは、多分、父の影響だと思います。
父が存命だった数年前のことです。
質問されたんですよ。
「なぜ猿には『お』を付けるのか」と。
象、キリン、ライオン、リス、ウサギなどに『お』は付けないのに、猿は「お猿」と言うのはなぜなのかという疑問をぶつけられました。
諸説あるようですが、昔から猿は大事にされていたからだと思います。
「お二階」も諸説あるようですね。
それら諸説のどれにも、ふむふむと納得しています。
言葉っておもしろいですね。
かしこ
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