テガミスト*Diary <紙飛行機ドットコム>

手紙好きの、自称*テガミストが書く『手紙のふりをした日記』です

氷が溶けませんように

拝啓、あなた様

「今コンビニに行ったら、日本語が上手なネパールの人がレジをしてくれました」
そう話すと「どうしてネパールの人ってわかったの?」と聞かれました。
そうそう、それなんです。その方が日本語が上手だという話につがなるのです。

職場には、夏になるとアイスコーヒー用に、冷凍庫には氷を準備しています。その氷が残り少なくなってきたので、コンビニまで買いに行くことにしました。コンビニは職場から徒歩1分のところにある、まさにコンビニエンス(便利)なお店です。

レジでは、日本人ではない若者が対応してくれました。
「袋は要りますか?」と聞いてくれます。
「いいえ、要りません」と答えると「外は暑いですか?」と質問が続きました。
その質問は、単にご挨拶なのだろうと思い「今日は暑いです」と言いました。
すると、その彼が言うのです。
「暑いから帰るまでに氷が溶けないといいですね」

何とまあ。「外は暑いですか?」の質問は氷が溶けることへの心配から発せられた言葉だったのですね。そんな気遣いができるとは!と驚きです。職場へ戻るのは、1分もかからないので大丈夫ですと告げ、お気遣いをありがとうと伝えました。

「お国はどちらですか?お国も暑いですか?」
「ネパールから来ました。ネパールも暑いです」
「ネパール!高い山がある国ですよね?」
「山!そうです」
「首都はカトマンズでしたっけ?」
「そうです。カトマンズ!」

彼は、会話の中に故郷の話が出てきたことがうれしいような誇らしいような表情をしていました。

「日本語がお上手ですね」と言うと「まだまだ勉強中」だと謙遜する彼は、日本に来てまだ1年らしいです。たった1年でコンビニで仕事ができるまでに会話ができるとはすごいですねえ。逆にわたしがネパールに行ったとしたも、コンビニでお客さんと会話ができるようになるとは想像もできません。

そんな会話をコンビニのレジで交わしたので、彼がネパールの人だとわかったのです、と職場仲間の質問に答えました。彼が氷が溶けることを心配してくれたので、徒歩1分の道を駆け足50秒で帰ってきましたとも付け加えました。


     かしこ

 

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