拝啓、あなた様
原田 ひ香さんの「母親からの小包はなぜこんなにダサいのか」を読みました。
母のことを思い出しながら、読書感想文を書いてみようと思います。
「母親からの小包はなぜこんなにダサいのか」を読んで
タイトルに惹かれて読み始めた。
この小説の中では、どんな小包が送られてくるのかと興味がわいた。
6つの短編が収録されている。
そこには、家族、母親の姿が描かれているのだが、どの家庭にも抱えている問題があるのだなと思った。
親と子。
どんなに反発していても、子どもは親の影響を受けて育つものだと思う。
わたしの場合、特に高校生の頃には、母親の存在が疎ましく反発心を抱いていた。
今となっては、その当時の気持ちは、その年ごろ特有のものだったのだろうなと思える。
わたしの母は、初孫の顔を見ることもなく、わたしが23歳の時に他界した。
もし生きていれば、わたしや孫のためにダサい小包を送ってくれただろう。
その場合「いただき物をしたらお礼状を書きなさい」と言っただろうなと想像する。
我が家には、母方の祖母から、果物、お菓子、ジュース等、季節ごとに小包が届いていた。
その度に、母はわたしに言った。
「お礼の手紙を送ると、おばあちゃんが喜ぶよ。お礼状を書こうね」と。
そう言われて育ったために、今、わたしは手紙ブログを書く人間になっているのかもしれない。
この本を読んで、改めて母から受けた影響に気がついた。
知らず知らずのうちに、わたしは母に似ていくのかもしれない。
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