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手紙好きの、自称*テガミストが書く『手紙のふりをした日記』です

【読書感想文】新庄 耕さんの「狭小邸宅」を読んで

拝啓、あなた様

新庄 耕さんの「狭小邸宅」の読み終えました。
読書感想文を書こうと思います。

「狭小邸宅」を読んで

新庄 耕さんの「地面師たち」を読み、もっと新庄さんの本を読んでみたいと思った。
まずは、デビュー作の「狭小邸宅」から。

不動産営業マンの話である。一流大学を卒業した松尾は、不動産会社へ就職する。そこは、学歴も経験も関係ない、営業成績だけが評価される会社だった。その中で、松尾は一向に売ることができずにいた。ところが、ある時、狭小邸宅を販売することができたのをきっかけにすべてが変わっていくのだった。

松尾は成功したかのようで、実は幸せをつかんではいない。うまくいくようになったと思ったのは、つかの間だった。いつの間にか、松尾は自分の心をだましながら生きていくようになる。彼が心のバランスを崩していく様子が描かれていた。

この不動産会社は、俗に言うブラック企業だろう。ノルマとパワハラ。たとえ、それを乗り越えて、大きな収入を得ることができたとしても、その先には孤独と喪失感が待っているのではないだろうか。ブラック企業で、誰が幸せになれるのか?

人生において、仕事は大きな割合を占める。自分や家族、大切な人が幸せになるために働きたい。仕事や職場を選ぶ時、そのことを心に留めておこうと思った。

 

 

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