拝啓、あなた様
1年ほど前だったでしょうか。
自宅からさほど遠くはない場所に、チョコレートにこだわったスイーツ店がオープンしたことを知ったのです。
ところが、気にはなっていたものの、その方面に出かけることがないまま、そのお店にも足を運ぶことがありませんでした。
そんな中、最近、そのお店が新たにもう一店舗出したという情報も目にしたのです。
ちょうどバレンタインの季節です。
チョコレートが気になります。
今日こそ、そのお店に行くぞ！
と意気込んで、まずは新店舗に行ったところ。
ああああ、まさかの定休日。
ちゃんとチェックしていなかったことを悔やみました。
せっかくだから店構えだけでも見せてもらおうと、そこから徒歩5分ぐらいのところにある、本店の方へも行くことにしました。
かわいいお店の本店も、カーテンが閉まっていて、やはり定休日のようでした。
「焼き菓子でよければ中にお入りになりませんか」
えっ？
ほんと偶然、タイミングがよかったのです。
そこのお店の方が、お出かけ先から戻っていらしたようで、店の前をウロウロしているわたしを見かけて声をかけてくださったのです。
「定休日でいらっしゃるのにいいんですか？」
「焼き菓子しかないですけど、それでよければどうぞ」
わーい！
何と親切なんでしょう。
お店の中には、かわいいお菓子がいっぱいでした。
おかげ様でバレンタインギフトを買うことができました。
ハッピーバレンタイン！
かしこ
● 「紙飛行機575号＜17音のショートポエム＞」【俳句】こちらです
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