拝啓、あなた様
勤務先の郵便受に洋菓子店の割引券が入っていました。最近、近所にできたお店のもののようです。きっと、オープン記念にご近所さんへ配っていらっしゃるのでしょう。せっかくなので、使わせていただきましょう。
そう思って大事にとっていたのですが、なかなかお店に行く機会がなくて。そうこうしているうちに有効期限がせまってきて、あと数日、という時になって、ようやく出向くことができました。おいしそうなお菓子が並んでいます。
「これください」
会計をしようと、バッグから財布を取りだした時、気がつきました。
あー、何て間抜けなんでしょう。割引券を持ってくるのを忘れてしまったのです。
お店の方は「割引券をお持ちですか?」と尋ねてくれるのに残念です。
「すみません。オフィスの郵便受けに割引券を入れてくださっていたので、持って来ようと思っていたのに、忘れてしまいました」
「ご近所のオフィス様に配らせていただいた割引券ですね」
と、察しのいい店員さんです。
「戻られたら割引券があるんですよね?」
「はい」
「明後日には有効期限が切れてしまうので、今日、引いておきますね」
「ええっ!?いいんですか?ありがとうございます!!!」
何と親切なお店でしょう。
すぐにこのお店のファンになりました。
お菓子も上品なお味でおいしかったです。
職場近くにうれしいお店を発見です。
かしこ
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