拝啓、あなた様
子どもの頃から運動が苦手で、体育の授業が嫌いでした。そんなわたしだからでしょう。孫が運動を楽しんでいる姿がまぶしくて仕方がないのです。
孫が公園に行きたいというので、一緒に出かけました。公園に着くなり、一目散に雲梯にかけより、テンポよく前へ進む姿を披露してくれます。お見事！
わたしは、雲梯も登り棒も鉄棒の逆上がりもできたことがありません。だから、それらを楽々とこなす幼稚園児の孫を尊敬するのです。
雲梯はわたしの通った小学校の校庭にありました。その遊具を「うんてい」と言うことは知っていました。なぜ「うんてい」なのか、ずっと謎でした。でも、うんていができないから余計に「どうして『うんてい』って言うの？」と聞くことができずにいました。
大人になってから知りました。「うんてい」を漢字で書くと「雲梯」だということを。雲まで届きそうな梯子だなんて。なるほど！と納得した後、元々は台車に長い梯子を搭載した兵器のことを雲梯と言っていたと知り、びっくりしました。公園の雲梯を楽しむ子どもの姿は平和そのものなのに、その名前が兵器に由来していたなんて驚きです。
漢字の由来は奥が深いです。
遊具の雲梯は平和の象徴であってほしいです。
かしこ
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