テガミスト*Diary <紙飛行機ドットコム>

手紙好きの、自称*テガミストが書く『手紙のふりをした日記』です

観光客に優しい人たちとバス停の名前

拝啓、あなた様

バスに乗ったら、大きなスーツケースを持った外国からの観光客さんと思われる男性が乗っていました。その男性は、おそらく終点まで乗っていくのだろうと想像できます。ところが、スマホを見ていた彼は、その終点のバス停とよく似た名前のバス停があることに気がつき、迷ったようでした。自分が降りるのはどっち?と不安になったのでしょう。そこで、隣にいた女性に、自分のスマホを見せながら尋ねていました。

親切な女性は、彼の不安をすぐに察知したようです。
「あなたが降りるのは終点です」と答えはすぐに出たのですが、問題は言葉でした。
親切な女性は、オール日本語。オール大阪弁なのです。

外国人の彼は、理解できたような、できていないような、不安げな顔をしています。
すると女性が言いました。
「大丈夫、大丈夫。みんな降りるから」

あははは。正解!
確かに終点では、みんな降ります。
でも、問題はそこではないですよね。
その言葉が通じたのかどうか、日本人の女性も不安に思ったのでしょう。
そこからがナイスな行動でした。
ご自身が降りる際に、運転手さんにその状況を説明したのです。

案の定、その彼は間違ったバス停で降りようとしました。
でも、事情を知っていた運転手さんがストップをかけたのです。
見事な連携プレーでした。

外国からの観光客さんに優しい人たちだわ。
だけど、もう一歩踏み込んで、バス停の名前を一考してほしいなあ。
この街に住んでいる者は迷うことがない地名のバス停でも、よそから来た人にはわかり辛いだろうから。

せっかく、観光客さんに優しい人がいる街なのだから、バス停の名前も観光客さんに優しくなってあげてほしいです。
さて、バスの運転手さんは、どう思ったでしょうね。



        かしこ

 

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