拝啓、あなた様
お節介だったかもしれないけれど、どうか、不必要な事ではなかったという結果になっていますように。
と思うことが続きました。
まずは、駅からの帰り道で、パスケースを拾った件です。
学生証と定期券が入っていました。
本来であれば、道で拾ったので交番へ届けるものなのでしょうけど、近くに交番はないし。
かと言って、そのまま放っておくわけにもいかず。
そうだ、定期券があるので、駅に届けたらいいかも。
そう思って、駅まで戻りました。
駅員さんに相談すると、やはり、駅の外に落ちていたものなので、本来は警察に届けるものだけど、定期券があるので、こちらで預りますとおっしゃっていただけました。
ほっ、一安心。
どうぞ、ご本人様の元へ戻りますように。
次は、迷子の件です。
スーパーでレジ待ちをしていた時のこと。
涙を流しながら、でも泣き声は出さず、とは言え不安そうな表情で走っている男の子が見えました。
大丈夫かな?と思って見ていると、目が合ったのです。
そのまま放っておくことができませんでした。
その男の子のそばまで行って、声をかけました。
「どうしたの?お母さんとはぐれちゃった?」
男の子は首を縦に振ります。
やっぱり、そうか。
その男の子を、近くにいた店員さんの所まで連れて行きました。
後は、店員さんにお任せです。
どうぞ、お母さんの所へ帰れますように。
どちらも最後まで見届けることはできなかったので、その後のことはわかりません。
でも、どうぞ、みんなが安心できる結果になっていますように。
かしこ

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