拝啓、あなた様
祖母がよく言っていました。
「わたしは猫だから」と。
子供のころ、その意味がよくわかりませんでした。
祖母は「猫舌なので、熱いものも冷めてからしか食べることができない」という意味で、その言葉を使っていたのです。
オトナになってから、わたしは祖母の遺伝子を受け継いでいることに気がつきました。
わたしも猫舌なのです。
でも、いきなり冷めたものが目の前に出てくるのは、嫌なんですよね。
熱いものは熱い状態で目の前に出てきてほしく、でもいただくのは冷めてから、というわがままです。
冬になると、あたたかいものがうれしいです。
アチチチチッと言いながらも、やっぱり熱いくらいのものを目の前にするとうれしくなります。
先日、おいしいお茶をいただきました。
「抹茶黒豆玄米茶」という漢字だからけのネーミングです。
うふふふ。
アツアツッと言いながらも、冷えた手を温めるように湯飲みを持って、程よい温かさになるのを待つ時間も、なかなかいいものです。
かしこ
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