拝啓、あなた様
整骨院の待合で、患者さんが会話しているのが聞こえてきました。
「〇〇の仕事ぶりを見ていると、楽でいいなあと思う」と、ある人が言いました。
すると別の人が言います。
「楽そうに見えるけど、あの仕事は無責任はことはできないから大変だ」
それを聞いて「楽そうに見える」と言っていた人も「そうだね」と納得しました。
「僕は人の仕事に関して、ああだこうだと言わないことにしてる。だって、その仕事をやったことが無いから。やったことの無いことは、わからないし、わからないことは批判できない」
やったことが無いから、その苦労が分からず、勝手に「楽そうだな」と思ってしまうことがあるのでしょう。
ところが、やったことが無いからこそ、そういうことは言ってはいけないのですね。
わたしも気を付けようと思いました。
同時に、伊坂幸太郎さんの小説に出てくる言葉を、いくつか思い出しました。
『楽々とこなせる仕事など、世の中にはないはずだ』
『どの仕事にもそれぞれの大変さがある』
『大変さのない仕事は、仕事とは呼べない』
そして、こういうことなのでしょうね。
『自分の仕事が一番大変だ、と考えるような人間は好きではなかった』
やっぱり、伊坂幸太郎さんの言葉はいいなあ。
小説なので物語自体はフィクションなんだけど、現実味のある言葉が心に響きます。
かしこ
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