拝啓、あなた様
わたしは幼稚園児だった頃「いやいやえん」が好きでした。
赤い表紙が目印のその本を手にとって、母に「読んで、読んで」とせがんでいました。
その「いやいやえん」の作者の中川李枝子さんが書いた本を、HONBAKOさんで見かけました。
ページをめくるたびに温かさが伝わってくるような感じがして、すぐにその本の購入を決めました。
「子どもはみんな問題児」
うふふふ。
そうですよねえ。問題児ですよねえ。
中川さんが保育士としてお仕事をされていた園の園長先生は、学校に上がる前にこれだけはできるようにと決めていたことが五つあったそうです。
鉄棒の逆上がり、棒登り、跳び箱、プール、でんぐり返し。
えっ！？
わたし、ほぼ全部できないじゃない。
やっぱり、わたしは問題児だったんだわー。
何もできない不器用な問題児。
めそめそ、めそめそ、泣いてばかりの問題児。
それでも、こうして大人に成長しました。
きく組のイシイ先生、ありがとうございました。
読書の秋。
いい本に出会えました。
かしこ
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